Vein（血管）と Aurora（光の揺らぎ）が交差するこのハートは、血が流れるように感情を通わせ、光と影が混じり合うその構造を「血の中に生きる記憶」として昇華させています。
この作品は、二枚の革を縫い合わせることで完成する特別なハートです。革を重ねることで厚みが増し、より彫刻的な立体感と確かな存在感を生み出します。さらに、縫い目が走ることで構造は一層しっかりと安定し、同時に「結び目」として美的リズムを与えています。縫うという行為は、異なるものを繋ぎ合わせる行為でもあり──それは「心の断片を結ぶ」象徴でもあるのです。
Veinoraは、感情の血管を通じて記憶が脈打つかのようなアートクロック。二枚革の厚みと縫い目が刻むリズムは、心臓の鼓動のように空間に響き、ただ時を刻むのではなく、あなた自身の心の奥底と対話する存在となるでしょう。
